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買い物依存症は現代病?
今日では広くクレジットカードが普及されてきました。買い物をすれば、支払いという現実が追いかけてきますが、クレジットカードでの支払いは直接現金を使っていないので、お金を使っている感覚をマヒさせやすいです。
カード払いは買物のハードルを低くし、依存症を促進し、果てはカードローン破産に陥ってしまうことも。
大量消費に加えて、ネット通販などもますます活況となる現代社会において、買い物依存症はそんな現代社会を象徴する病理なのでしょうか?
買い物依存症の古典的な事例は、マリー・アントワネットです。1915年に精神科医クレペリンが、「オニオマニア(乱買癖)」という用語を用いています。
フランス革命で処断された有名なマリー・アントワネットは、派手な生活の陰に、孤独で不幸な人生を余儀なくされ、貴族という財力を有する階級だったので、買い物依存症とギャンブル依存症にハマっていたことは、よく知られた例です。
女性がハマりやすい依存症ともいえるでしょう。
<執筆者プロフィール>
山本 恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
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