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肺結核の原因は?
肺結核は、結核菌に感染・発病した人が咳や痰、くしゃみなどをすることによって体外へ出され(排菌)、空気中で飛び散った結核菌を他の人が吸い込むことによって感染します(空気感染)。
そのため、集団の規模に関わらず、家庭や学校・会社などの集団に属し、人と接することがある限り、結核感染の危険性は0%ではありません。
ただ、この結核菌を吸い込んだからといって必ず感染するわけではありません。普段は鼻や喉、気管支にあるバリア機能が外部からの侵入を防いでいます。また、侵入したとしても、身体の免疫機能によって感染を防いでいます。そして感染しても免疫機能が働き、結核菌を抑え込むことで、発病しないこともあります。
このように、感染・発病を防ぐためには身体の免疫機能が重要になります。
ワクチン接種をしていれば大丈夫?
小さい頃にしたハンコ注射を覚えていますか?この注射は、「BCGワクチン」といって結核の重症化を防ぐためのものです。
毒性を弱めた「牛型(うしがた)結核菌」を接種し、軽い結核のような反応を起こさせることで、結核菌が侵入した時に備えて免疫をつけておくことが目的です。
子どもの結核予防に有効で、安全な予防接種として世界に広く用いられています。ただし、結核予防効果は十数年程度で、成人の結核に対する予防効果は高くないとされています。
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