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「嫌われる勇気」で嫌われる不安を軽くしよう
では、私たち労働者はどうすればよいのでしょうか。
実は長時間労働のもう一つの背景として「責任の範囲がわからない」ことで「どこまで仕事をすれば評価を維持できるかわからない」という状況も指摘されています。
この責任の曖昧さがなくなれば嫌われる心配は軽くなるでしょう。
逆説的ですが、職場で嫌われる心配を軽くするためにはアドラー心理学で言われている「嫌われる(かもしれない)勇気」が役立つ場合もあります。
人はしょせん「お互い様」
この勇気のポイントは2つです。
まずアドラー心理学では「お互い様」という共同体感覚、つまりそれぞれに立場や価値観は違うことを強調します。
つまり、人の気持ちや価値観はそれぞれ違って良いので、「快く思われない時もあるものだ」と割り切ることをススメます。もちろん、私たちが人を「快く思えない時もあるものだ」とセットで割り切るものです。
もう一つは自分の方針をしっかりと持つことです。
お仕事に関しては「会社にどこまで尽せるか、どこからは尽くせないか」を考えておくことです。もちろん、一人よがりに決めてはいけません。
自分が働かないと会社も困るわけですが、同時に倒れて働けなくなっても困るわけです。倒れない範囲で会社に何をどの程度貢献できるか、会社の期待と自分の限界のバランスで考える必要があります。
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