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夫婦が似てくる理由「同調傾向(シンクロニー)」
「同調傾向」とは、相手とやり取りするうちに、表情やしぐさ、姿勢、癖、声質などが似てくる現象のことをいいます。英語では「シンクロニー」といいますが、これは「相手と行動などを一致させること」を意味する「シンクロナイズ」に由来しています。
これまで行われた研究では、同調傾向は本能的、無意識的に起こるものと考えられています。また、相手との関係性や過ごす時間も同調傾向を起こしやすくする要因のひとつとされています。
それではその相手との関係性や、相手と過ごす時間の長さについて詳しく見てましょう。
1. 相手との関係性
相手と協力関係にあるときや、同じ立場のときに同調傾向が起きやすいことが分かっています。
たとえば、ゲームをする時。相手と対戦するような競争関係にある場合には、表情やしぐさなどは似てきませんが、相手と協力して行うゲームでは、表情、しぐさなどが似る、という結果が出ています。また、旅行の計画などの協調的な会話をしている場合にも、姿勢などが似てくるといわれています。
これを「夫婦」という関係に当てはめてみると、どうでしょうか。
互いに協力して物事を解決したり、一緒に計画を立てる機会が多い夫婦という関係では無意識のうちに同調傾向が起き、表情やしぐさ、動作などが似てくると考えられるでしょう。
2. 相手と過ごす時間の長さ
相手と過ごす時間が長いほど、同調傾向が強くなるといわれています。そのため、夫婦として長い時間一緒に過ごすことも、さまざまな点で夫婦が似てくる理由といえます。
似ている夫婦ほど良好な関係!?
ここまでお話してきたように、同調傾向によって長年連れ添った夫婦の表情やしぐさ、姿勢、癖、声質などが似てくることはあると考えられるでしょう。
また、お互いに強く信頼しあっている仲であるほど、同調傾向は一層強くなるともいわれています。
一概には言えませんが、この理論から考えると、「似ている夫婦ほど、信頼関係が強い」という傾向はあるのかもしれません。
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