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PTSDの治療
PTSDは、トラウマの原因となる出来事を経験してから数週間、あるいは数か月や数年経ってから症状が出ることもあります。
上記のような症状に悩まされ、つらいと感じる時は、心療内科や精神科といった専門機関に相談することが回復への早道です。
精神科などでは、抗うつ剤を用いた薬物療法や、恐怖をコントロールしていくPTSDへの精神療法「持続エクスポージャー療法」などが行われます。
またそうした専門的治療と同時に、安心・安全・安眠を確保するといった一般的ケアも重要で、家族や地域などの協力も欠かせません。
そうした努力で徐々に症状は軽減します。
しかしその一方で、何年経っても傷ついた経験(トラウマ)からは解放されないことが、大震災や戦争の経験者たちによって語られています。
<執筆者プロフィール>
山本 恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
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