もう治らない病気ではない?女性に多い「膠原病」

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もう治らない病気ではない?女性に多い「膠原病」

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膠原病の種類

 
「膠原病」は病名ではありません。自己免疫性疾患の総称です。
 
さまざまな種類があります。病名をあげてみましょう。

 
・関節リウマチ
・全身エリテマトーデス(SLE)
・強皮症
・皮膚筋炎
・結節性多発性動脈周囲炎
・リウマチ性多発筋痛症
・巨細胞性動脈炎
・血管炎(ANCA)…など

 
 

膠原病の原因

 
膠原病は長い間「原因不明で治療法がはっきりしない難病」というイメージがありました。
 
ですが医学的な研究が徐々に進み、少しずつ原因がはっきりしてきています。膠原病が起こる原因として、いくつかの要因があり、これらが深く関係していると思われています。
 
 
1.免疫異常
 
免疫システムの異常とは、本来侵入してくる外敵から身を守る免疫が、自分の身体の組織や成分を異物と間違って攻撃してしまうことをいいます(=免疫異常)。
 
それにより、自己抗体や自己反応性リンパ球が作られ、自分の身体の組織で炎症が起こり続けてしまいます(=自己免疫疾患)。
 
また膠原病は女性に多く、妊娠可能な年齢に発病しやすい傾向にあります。そのため、女性ホルモンが免疫異常を高めている可能性があるといわれています。

 
 
2.体質・素因
 
人は誰もが両親からの受け継いだ体質を持っています。この体質と同じように、膠原病になりやすい体質を持っている人がいます。

 
膠原病は遺伝しないといわれていて、「遺伝病」ではないとされています。
 
しかし、生まれつき罹りやすい体質を持っている人はいると考えられています。そこに環境因子が引き金になって発症に至ると考えられます。
 

近年、遺伝子研究が進んで、遺伝的な要因も考えられるようになってきています。膠原病にかかりやすいかどうかを決定する遺伝子を「疾患感受性遺伝子」といいます。
 
膠原病では、この遺伝子が複数あることがわかってきています。
 
単独の遺伝子ではなく複数セットで揃うと発症する確率が上がり、その上に環境因子が加わると考えられます。
 
 
3.環境要因
 
体質に環境条件が加わって発病することが多くあります。
 

紫外線を長時間浴びる

夏の海水浴や冬のスキーなどで大量の紫外線を浴びることにより発症することがあります。

 

ウィルスや細菌、カビなどの感染症

風邪を引く、などのウィルス感染が引き金となって発症することが多いようです。

 

そのほか

薬物の影響、外傷や美容整形を含む外科的手術、妊娠や出産、ストレス・寒冷などが考えられます。

 
 

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