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膠原病の対策
1.紫外線対策
全身エリテマトーデスの場合、紫外線に当たることで症状が悪化することがあります。
長袖を着用し、日傘などで直射日光を防ぐ必要があります。UVクリームなどでも防御しましょう。
2.月経不順
ステロイドの服用で月経不順になることがあります。また免疫抑制剤により卵巣機能の障害を起こすことがあるので、月経不順が続く場合は、婦人科を受診して相談しましょう。
3.妊娠・出産
妊娠・出産は、可能です。一部の膠原病では、流産や早産の危険性が高いものもありますが、注意深く管理することで、出産できます。
また、出産後に病気が悪化する可能性はありますが、医師の適切な処置で乗り切ることができます。胎児に影響がないとはいえません。
不整脈や発育遅滞の可能性がありますから、膠原病患者の妊娠に詳しい医師のもとで、診察を受けましょう。
4.骨対策
ステロイドの使用で、骨粗鬆症、腰椎や胸椎、大腿骨警部骨折が増加します。カルシウムの摂取、運動、ビタミンDの服用をおすすめします。
また骨への血流が障害され、骨の内部が壊死を起こすこともあります。軽症の場合は、プロスタグランジン製剤などの血流改善剤が有効ですが、整形外科受診が必須です。
<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師・株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー
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