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どうしてあがってしまうの?
不安や恐怖を感じると、自律神経の交感神経がはたらいて、神経伝達物質「ノルアドレナリン」を血液中に多量に分泌します。
それで、心拍数や体温、血圧が急上昇し、動機や発汗、震えや赤面などの症状が起こります。
また反対に、副交感神経の働きが抑えられることで、消化機能が抑制され、腹痛や食欲不振を招くこともあります。
そしてノルアドレナリンなど興奮性神経伝達物質の暴走を防ぐ、セロトニンなど抑制的な神経伝達物質が不足していると、あがり症の傾向を助長してしまいます。さらに、情動をコントロールする「偏桃体」が過敏に反応するようになっても、あがる傾向はひどくなります。
あがり症の病理:社交不安障害
人から注目されたり関わりをもつ場面で、恥をかいたり、恥ずかしい思いをすることを予期して強い不安を感じ、極度に緊張してしまい、場合によっては動悸・発汗・赤面・ふるえ・吐き気・めまいなどの身体症状を引き起こす。
これが6か月以上続いていると「社交不安障害」と診断されます。よくある症状には次のようなものがあります。
・赤面症:人前で顔が赤くなる
・視線恐怖症:他人の視線を必要以上に気にする
・振戦や書痙:身体や手足のふるえ
・電話恐怖症:かかってきた電話に出られなかったり、うまく話せない
・会食恐怖症:人と食事をともにすることができない
・吃音症:人前でどもってしまう
・多汗症:人前で異常に汗をかいてしまう
など
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