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精神状態が影響する「疲れ」
取り組んだことへの成果や達成感が得られたときや軽い運動をしたあとに、スッキリした心地よい疲労を感じること。
また、うれしいことや楽しいことがあって気持ちが高揚しているときに、いつもと同じ仕事や家事に向かうと「疲れ」を感じず「心地よい!」とさえ感じた経験があるかと思います。
反対に、嫌なことがあったり気持ちが沈んだりしているときや、気がすすまないまま仕事に向かうと、働いた時間が短かったにもかかわらず、すごく疲れたと感じることがあります。
このように「疲れ」の感覚は、心理的(主観的)な側面がとても大きく影響することが特徴です。
この意味でいいますと、「実際の疲労(疲れ)」と「疲労感(感じる疲れ)」は、必ずしも同じではないといえるでしょう。
疲労が起こる2つの原因説
疲労の原因については、現在も原因を特定するための研究がすすめられていますが、大きくは2つのことが挙げられています。
1.活動によって体内に疲労物質が溜まるという説
2.外から加わったストレスがホルモンによる調節機能を乱し、自律神経のバランスが崩れるという説
どちらも疲労が起こる働きの一部を説明することはできますが、全体の解明までには至っていません。
たとえば、1の疲労物質についても、以前は「乳酸」が原因物質と考えられていましたが、最近ではこれに否定的な見解が主流で、それに替わって「トリプトファン」と「活性酸素の影響」が有力な学説となっています。
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