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執筆:Mocosuku編集部
監修:坂本 忍(医師・公認スポーツドクター・日本オリンピック委員会強化スタッフ)
妊娠中はお腹にいる子どもへ栄養を送るためにも、いつも以上に食欲が増す人が多いです。
ところが妊婦のなかには「無性に土が食べたい」「土壁がなめたくなった」などという声もあるのだとか。
実はこれは「異食症」というもので、青年期以前の子どもや、妊婦に多くみられる病気です。
どうしてこのようなことが起こるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
異食症とはどういう病気?
異食症とは、少なくとも1か月以上にわたり栄養価のないもの、普通では口にしないようなものを無性に食べたくなる症状のことを言います。
食べたくなるものとしては主に次のものが挙げられます。
・土
・紙
・毛
・氷
・炭
・チョーク
・粘土
異常な量の氷を食べてしまう「氷食症」は大人に多く、土を食べてしまう「土食症」は子どもに多いと言われています。
また精神的なストレスから、体毛やカーペットに落ちた髪の毛をとって食べる「食毛症」も多いようです。
なかには乾燥したペンキのかけらや金属片、ガソリンなど危険なものを食べてしまうこともあります。
さらに、洗剤やアイシャドウ、プラスチック、クッションなどの特殊なものを口にして、胃に詰まって病院へ運ばれるケースもあるのです。
しかしながら通常であれば一時的なものであることが多く、治療の余地があります。
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