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執筆:山本 ともよ(管理栄養士)
医療監修:株式会社とらうべ
食べたり飲んだりしたあとに起こりやすい「しゃっくり」。
実はしゃっくりが不眠の原因になることがあるとご存じでしたか?
とは言っても、ここでご紹介するしゃっくりは、寝ているときに足に起こるもの。つまり、下半身がしゃっくりのようにけいれんすることで、「しゃっくり脚症候群」と言われているのです。
この症状にかかると、同時に脳が覚醒してしまい、知らず知らずのうちに不眠になっているのだとか。
今回は普段私たちがおこりやすい一般的なしゃっくりと、足のしゃっくりこと、しゃっくり脚症候群について詳しく見ていこうと思います。
しゃくりはどうして出るの?
まずはしゃっくりから見ていきましょう。
しゃっくりは、横隔膜のけいれんと、のどの奥にある声帯の閉鎖で起こる症状です。
これに深く関係しているのが、脳にある「延髄」。延髄は呼吸や「嚥下(えんげ、食べ物を飲み込む機能)」などをコントロールしています。
延髄は興奮しやすい特徴があり、そのスイッチはのどの奥にあるため、何かの拍子にそれはオンになると延髄が興奮し、しゃっくりが出るのです。
普段は脳が延髄の興奮を抑えていますが、脳に元気がないときには、延髄の興奮を抑えきれません。
たとえばストレスが過剰にかかったとき、アルコールを大量に飲んだときなどです。
しゃっくりを止める方法
しゃっくりの止め方はさまざま。そして効果もさまざまです。
病気が原因のケースを除き、約70%の人のしゃっくりが止まる方法は、「耳をふさぐように人差し指を入れて、30秒間強く押す」。たったこれだけだそうです。
なぜこの方法で止まるのでしょうか?
それは、延髄と耳の間にも神経が通っているため、耳からの刺激によって延髄の興奮を抑えることができるとのこと。
ただし、呼吸器や循環器の病気がある人は耳を押さないでください。
また1週間以上しゃっくりが続く場合は、病気が隠れている可能性もあります。そのため、まずは内科や総合診療科を受診しましょう。
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