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しゃっくり脚症候群の症状とメカニズム
不眠の原因となる足のしゃっくりは「しゃっくり脚症候群」と呼ばれ、正式には「周期性四肢運動障害」と言います。
しゃっくり脚症候群には、「脊髄」が深く関係しています。脊髄が興奮することで、本人の意思に関係なく足が動いてしまうのです。
脊髄の興奮を抑えられなくなる原因は、血液中の「フェリチン」の不足です。
フェリチンに含まれる鉄分が、ドーパミン(中枢神経に存在する神経伝達物質)を増やし、脳を元気にして脊髄の興奮を抑えることができるのです。
しゃっくり脚症候群の食事療法
しゃっくり脚症候群は食事療法で治せます。
それには鉄分を摂ることです。ただ、鉄分が多い食品を多く摂ればいいわけではありません。鉄分が1回に吸収される量は決まっていて、一度に多く摂っても排泄してしまいます。
ポイントは「1日3回の食事でこまめに摂ること」と「吸収のよい食べ方をすること」です。
鉄分にはヘム鉄【肉類(特にレバー)、あさり、まぐろ、牡蠣、たまごの卵黄など】と非ヘム鉄【切干大根、きくらげ、ひじき、ほうれん草、プルーン、きなこなど】があり、ヘム鉄の吸収率は非ヘム鉄の6倍にもなります。
ただし、非ヘム鉄も、たんぱく質、ビタミンCと一緒に摂れば吸収率がアップします。
肉、魚、卵、海草、豆、野菜、果物と毎食でバランスよく食べましょう。
<執筆者プロフィール>
山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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