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「ぜんざい」と「おしるこ」栄養価に違いはあるの?
あんこの原料である小豆には、代謝に関わるビタミンB1やビタミンB2が豊富に含まれ、腸内環境を整える働きもあります。
また血液をきれいにするのに働く食物繊維や、余計な水分や塩分を身体の外に出すカリウムが豊富です。これらは全て水に溶ける性質があるため、煮汁ごと食べるおしるこ、ぜんざいは身体にうれしい食べ物です。
つぶあんかこしあんか、汁気があるかないか、これらによる栄養価の違いはほとんどありません。
つぶあんの方が食物繊維は多いと思われがちですが、小豆は水溶性食物繊維が多く、皮だけではなく身の部分にも豊富に含まれているのです。
ただし、ビタミンCやカルシウムは摂ることができません。そこで、栄養価アップのおすすめレシピご紹介しましょう。
さつまいもしるこ(ぜんざい)
ビタミンCが豊富なさつまいも50gを柔らかく煮て、レンジで柔らかくしたお餅と牛乳大さじ2と合わせてよく混ぜてさつまいも餅を作ります。
あとの作り方はおしるこやぜんざいと同じです。ぜひ試してみてください。
気を付けたいのが甘味と食べる量です。
甘さは好みがありますが、市販の甘味が付いているあんこは小豆と同量、またはそれ以上の砂糖を使い、一人分で約20g、スティックシュガー7本分にもなります。それにお餅を合わせると、糖質の量が多くなるのは言うまでもありません。
1人前でおおよそ200~300Kcal、ご飯1杯分です。
適度な甘味と柔らかなお餅は、ついペロリと食べてしまいますが、朝ごはんやおやつに食べるのがベストタイミング。おやつの場合は夕食の量で調節すれば、体重を気にする方でもうまく取り入れられるでしょう。
呼び名は地域の違いが大きいですが、それだけでなく、甘いか甘くないか、丸餅か角餅か、お餅を焼くか煮るか、温かいか冷たいか、など「ぜんざい」「おしるこ」のお店・家庭による違いは多様化しています。
呼び名はもちろん、様々な形を試してみるのも楽しいですね。
<執筆者プロフィール>
山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中
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