今や必須?歯医者さんもすすめる「歯間ブラシ」

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今や必須?歯医者さんもすすめる「歯間ブラシ」

公開日時

 
執筆:井上 愛子(保健師、看護師)
医療監修:株式会社とらうべ

 
 

普段、お口のケアには何を使っていますか?
 
歯ブラシを使用しているのは成人の約9割、歯間ブラシやデンタルフロスを使っている人は3割程度と言われていますが、多くの歯科医師は「歯間ブラシは使った方がいい」と口を揃えて言います。
 
歯間ブラシを使うとどんなメリットがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
 

 

歯ブラシだけでは汚れがとれていない?

 
実は、毎日丁寧に歯ブラシで歯を磨いている人でも、汚れを充分に取ることができていません。
 
歯の間には、食べかすや歯垢(しこう)が溜まっています。
 
別名「プラーク」とも呼ばれる歯垢は、歯の間や表面にもつきやすいネバネバした白色のもので、代謝物や細菌の塊でできています。歯垢1mgの中にはなんと、およそ1億〜10億個もの細菌が存在します。
 
そんな歯垢や食べかすが歯の間に残ったままでいると、虫歯や歯周病、口臭の原因にもなってしまいます。

 
ところが、日本歯科保存学会誌によると、歯ブラシのみを使用している場合、歯垢は約61%しか除去できていませんでした。
 
一方で歯ブラシとデンタルフロスを併用すると約79%、歯間ブラシを併用すると約85%まで歯垢除去率は上昇しています。
 
つまり、歯ブラシだけでは取り切れない汚れを落とすためには、歯間ブラシやデンタルフロスの使用が欠かせないといえます。
 
では、どのような歯間ブラシをどのように使えば、効果的なのでしょうか。
 
 

歯間ブラシの種類と使い方

 
歯間ブラシは歯医者や薬局で購入することができます。
 
歯並びや歯の隙間の個人差に合わせて、歯間ブラシにも多くの種類があるため、自分の歯の状態に合ったものを選ぶことが大切です。
 
基本的には、SSS、SS、S、M、Lの5段階のサイズがあります。歯の隙間に合わない歯間ブラシを無理に使用すると、出血したり歯茎を傷つけたりしてしまう可能性があるので、小さいサイズから試しましょう。
 
また、ブラシには毛のタイプやゴムタイプがあったり、形にも「L字型」と「I字型」の2種類があります。奥歯に使用しやすいのはL字型と言われますが、歯と歯茎に負担をかけず使えるものを選びましょう。
 
実際に歯間ブラシを使用する際は、鏡をみながらゆっくりと、やや斜めの各度で歯間ブラシを歯と歯の間に挿入します。隣り合う歯をそれぞれ磨くイメージで前後に数回動かしましょう。
 
繰り返し使うことができますが、使用後は流水できれいに洗い流し、しっかりと乾燥させておく必要があります。
 
また歯間ブラシの毛先が短くなったり、バラバラになってきたら、新しいものに交換しましょう。

 

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