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執筆:青井 梨花(助産師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
めっきり寒くなってきて、春が待ち遠しい今日この頃、乾燥も気になる季節になりました。
すでに、乾燥がすすんで「お肌が痛い!」という人もいるかもしれないですね。
これ以上悪化させないためにも、お手入れの見直しなど、早めの対策で冬を乗り切りましょう。
「乾燥でお肌が痛い」状態って?
通常、お肌の表皮内にある角質層では、皮脂膜・NMF(天然保湿因子)・角質細胞間脂質という3つの要素が、肌の内部の水分を保持しています。
加えて、紫外線やアレルゲンなど外部の刺激から肌を保護しているのもこの3つです。
この機能を「肌のバリア機能」といいます。この3つの要素のバランスが崩れると、肌のバリア機能も弱くなり水分量が保持できず、いわゆる乾燥肌となります。
そしてまた、バリア機能が崩れると、肌の内部にまで外的刺激が伝わりやすくなります。そのため内部で炎症が起きたり、神経に反応して、痛みに敏感になります。
髪や服、あるいは風などが少しあたっただけでも痛みなどを感じやすくなるのはそのためだったのです。
乾燥を招く原因はもうひとつあります。
あなたは「ターンオーバー」という名前を聞いたことがありませんか?
ターンオーバーとは、表皮の一番底にある基底層で新しい細胞がつくられ、肌の表面まで押し上がり、最後、垢となって剥がれ落ちる一連のことを指します。
バリア機能が崩れると、修復するために基底層では新しい細胞が急ピッチでつくられます。
その結果、未熟な細胞が重なり合ったままどんどん生まれ変わっていくこととなります。こうして肌のターンオーバーが通常より早くなることで、バリア機能が弱まり、乾燥を招くことがあるのです。
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