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執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師)
医療監修:株式会社とらうべ
「排卵期や月経前に寒気がする…」
こんな経験をしたことがある女性もいるかもしれません。
風邪や感染症にかかっているわけでもないのに、なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
今回は、感染症以外で寒気をもたらす原因について考えていきましょう。
体温調節のしくみ
まず、私たちの身体に備わる体温調節のしくみから考えてみます。
ヒトの体温調節を司っているのは、脳の視床下部にある「体温調節中枢」です。
体温調節中枢では、熱を体外へ逃がす働きを高める「温熱中枢」と、熱を産生する働きを高める「寒冷中枢」の2つがバランスをとりながら、身体の状態や外の環境に応じて体温を調節しています。
たとえば、外気温が暑いときには温熱中枢が指令を出し、汗をかいたり、血管を拡張させることで体内の熱を外へ逃がそうとします。
一方、寒いときには寒冷中枢が指令を出し、身体を震わせたり血管を収縮させて身体の熱を外へ逃がさないようにします。
こうしたしくみのおかげで、私たちは意識することなく体温を調節することができるのです。
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