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執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
春に気をつけたい病気、春に多い病気にはなにがあるでしょうか。
昔から樹木に新芽が出る早春を「木の芽時(コノメドキ)」と呼び、寒暖の変化による心身の状態が不安定・不調になりやすいことに注意が払われてきています。
春はまた、卒業・入学・入社・転勤・転居・退職など生活にも大きな変化の出る時期です。
今回は春に気をつけたい病気について、詳しく見ていきましょう。
春は体調を崩しやすい
「カラダがあちこち具合が悪い」「毎年、この時期は体調を崩す」「何となくだるい」「寝ても寝ても眠い」など、春は心身の体調を崩しやすい季節です。
どうしてなのでしょうか。
気温の急激な変化や寒暖の差が「ホメオスタシス」を乱す
2月・3月・4月と春は一気に気温が上がっていきます。
また早春だとまだ寒暖差も大きく、冬みたいに寒い日と初夏を思わせるような陽気な日が、同じ一日にあることも。
こうした気候は、自律神経やホルモン代謝といった「ホメオスタシス(恒常性機能)」に乱れを生じさせます。
この「ホメオスタシス」の乱れが、体の不調を引き起こすことにつながるのです。
日照時間が長くなり、紫外線の影響で疲れやすくなる
春になると日ごとに日照時間が長くなります。これにともなって紫外線の量も増えてきます。
近年の研究で、肌や目から浴びた紫外線(とくにUVA)が疲労に関連していることがわかってきました。春は疲れを感じやすくなる時期です。
年度末と年度初めで、生活上の変化が多くてハイ・ストレス
出会いと別れの季節である春。慣れ親しんだ環境から新しい環境へと移動する時期でもあります。
卒業・入学・入社・転勤・退職・転居など生活の大きな変化が起こりやすく、そうした変化によってストレスが強くなりがちです。
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