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クライネ・レビン症候群を治療することはできるの?
クライネ・レビン症候群は、症状が現れている間は、学校生活や職業生活などを送ることができなくなります。
また、傾眠状態や過眠などの症状が現れている時期にこれを止めることは難しく、治療は症状がおさまっている時期に予防的に行われます。
おもに薬物療法が行われ、双極性障害の治療などで使われる炭酸リチウムなどが用いられます。
ただ、炭酸リチウムも半数の患者には無効であるともいわれていて、有効性が高い治療法が確立されるためには、さらなる研究が必要といえそうです。
【参考】
・小川朋子、田川朝子、橋本律夫、加藤 宏之「炭酸リチウムが奏効した反復性過眠症の 1 例」2010年。https://www.neurology-jp.org/Journal/public_pdf/050100700.pdf
・琉球大学遺伝性疾患データベース「Kleine-Levin hibernation syndrome」http://becomerich.lab.u-ryukyu.ac.jp/ur-dbms/SyndromeDetail.php?recid=854&winid=1
・日本睡眠学会「Ⅰ.睡眠異常」http://www.jssr.jp/kiso/syogai/syogai01.html#chapter5
・恩賜財団済生会「反復性過眠症」http://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/recurrent_hypersomnia/#
・日本神経治療学会「標準的神経治療;不眠・過眠と概日リズム障害」https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnt/33/4/33_573/_pdf
<執筆者プロフィール>
伊坂 八重(いさか・やえ)
メンタルヘルスライター。
株式会社 とらうべ 社員。精神障害者の相談援助を行うための国家資格・精神保健福祉士取得。社会調査士の資格も保有しており、統計調査に関する記事も執筆
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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