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精神科と心療内科:人々のイメージは?
以上に述べたのは、医学において精神科と心療内科などが、どのような専門性を担っているかの違いでした。
しかし、患者さんや私たち素人には、そんな区別を理解するのは難しいかもしれません。
歴史的にいうと、心療内科が日本に創設されたのは50年ほど前のこと。まだ、新しい診療科ともいえます。
これに対して、精神科は古くからあります。
日本初の公立精神病院「京都癲狂院(てんきょういん)」が設立されたのは1872年(明治5年)のことでした。
ですから、一般の人にとっては精神科も心療内科もココロの病いを治療する医療機関であること、そして、心療内科の方が新しいイメージがあるのではないでしょうか。
加えて、精神科には、歴史も古いだけに心の病に対する偏見などもあって、暗いイメージが伴っているかもしれません。
その意味では、心療内科の方がライト(軽い)なイメージで、アクセスしやすいと感じているかもしれません。
精神科や心療内科へのコンタクト:情報収集の2つの方法
ココロの不調や病気の疑いがあるとき、精神科の方がよいのか心療内科の方がよいのかは、判断が難しいところです。
そこで、選択の際の参考に2つの方法をお奨めします。
クリニックや病院のホームページを閲覧する
現在、クリニックや病院ではホームページを開設して、診療科の特徴や担当医の専門性を公開している場合が多いです。
統合失調の治療に詳しいとか、うつ病の治療を専門とする医師がいるとか、睡眠外来とか不安障害の症例を多く手掛けているなど、参考になる情報を得ることができるようになっています。
相談機関を活用する
地域の保健所や精神保健センター、あるいは、学校の医務室や企業の健康管理室などには、不調や疾病の疑いに相談に乗ってくれる専門職として、保健師やソーシャルワーカーなどがいます。
場合によっては医師が相談に応じてくれることもあるでしょう。
このような相談機能を活用することで、自分に合った医師や医療機関と出会えず、どんどん医師を変えてしまう「ドクターショッピング」を回避することが可能となります。
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