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パーソナリティ障害の原因は複雑?
1980年代以降パーソナリティ障害は増え始めていると言われます。
核家族化による逃げ場のない密接な親子関係。
手厚い過保護によって、ちやほやされる、叱られないといった、思い通りになる環境。
自分を環境に合わせるのでなく、環境を自分に合わせる技術の発展など、一方でパーソナリティ障害の「社会的要因」が指摘されるとともに、双子研究や脳の発達障害の及ぼす影響としての「生物学的要因」も明らかにしつつあるのが、昨今の研究動向です。
「遺伝」「脳の機能障害」「環境・育て方」「社会状況・時代背景」「別離や失敗など急激な変化」が複雑に絡んで、パーソナリティ障害は起きると考えられています。
【参考】
市橋秀夫 監修『パーソナリティ障害のことがよくわかる本』講談社健康ライブラリー、2014.
<執筆者プロフィール>
山本 恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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