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執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー)
医療監修:株式会社とらうべ
コーヒーや炭酸飲料の摂りすぎは、大人でも「良くない」と広く知られています。
それでは、体格の小さい子どもの場合、身体への影響はどうでしょうか。影響や与えるときの注意点について詳しく解説します。
コーヒーや炭酸飲料の注意点その1:カフェイン
カフェインは、コーヒー豆、カカオ豆、茶葉などに含まれる成分で、それらを原料とするさまざまな食品に含まれています。また、食品添加物として炭酸飲料などに使用されています。
カフェインには、中枢神経系を興奮させ、眠気を覚ます、一時的に集中力を高めるなどの作用があります。
一方で、摂取しすぎると、頭痛、心拍数の増加、不眠、下痢などを引き起こします。
子どもは体格が小さいので、体内濃度が高くなりやすい、感受性が高く影響を受けやすい、臓器の未熟さから代謝・排泄に時間がかかるなど、成人よりも身体に負担がかかりやすいのです。
さらに、睡眠は成長ホルモンの分泌が盛んになり成長を促すため、睡眠時間が短くなれば成長を妨げることにもつながります。
<安全に摂取できるカフェインの量>
実は、日本では1日あたりの摂取許容量の基準はなく、カフェインの健康被害に関する情報を収集している段階です。
一方で海外には、1日あたりの摂取目安量を設定している国があります。
欧州食品安全機関(EFSA)が2015年に発表した「カフェインの安全性に関する科学的意見書」では、健康な成人が摂取しても安全と考えられるカフェインの量は次のように示されています。
成人
体重1kgあたり1回3mg、1日5.7mgまで(例:体重50kgの場合、1回150mg、1日285mgまで)
小児~青年
体重1kgあたり1日3mgまで(例:体重30kgの場合、1日90mgまで)
妊婦・授乳婦
1日200mg日まで
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