(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター)
医療監修:株式会社とらうべ
認知症は単一の病気ではなく、「中核症状」と「BOSD:行動・心理症状」という共通の症状をもった「状態像」とも言われています。
そして、認知症の原因は70種類以上もあると言われています。
「アルコール認知症」は認知症のひとつです。
どのような原因や進行の特徴があるのでしょうか。詳しく見ていきます。
認知症の種類
「健常な成人になった人が病気や事故で脳をこわし、知的な能力の低下を招いて、一人で暮らしていくことが難しくなった状態」が、認知症の基本的な定義です。
日本では目下、認知症は急増していて、2025年には65歳以上の認知症患者数は約700万人に達すると言われており、65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症になると見込まれています。(平成28年版高齢社会白書、内閣府より)
ところで、認知症は単一の病気ではなく、共通の症状をもった「状態像」ともいわれ、認知症の原因は70種類以上あるとされています。
そんな認知症を大きく分けると、次の2つに分類されます。
脳変性疾患
原因不明で、脳の神経細胞が20~30年かけて徐々に壊れていく、狭義の認知症。大脳皮質に萎縮が起こります。
アルツハイマー型やレビー小体型の認知症、ピック病が代表的です。
脳の病気や障害の後遺症
さまざまな脳疾患(脳血管障害、頭部外傷、脳炎、脳腫瘍など)の後遺症として発病します。
脳血管性認知症が代表的ですが、この部類に入るのが「アルコール性認知症」です。
スポンサーリンク