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アルコール性認知症とは?
アルコールを多量に飲み続けて、脳血管障害や栄養障害を起こし、その結果、発症するとされているのが「アルコール性認知症」です。また、多量に飲み続けただけでも脳が萎縮するのではないかとも言われています。
日本ではアルコール依存症の高齢者は、80万いるといわれる依存症全体のおよそ20%を占め、60歳以上の治療中の患者の40%ほどに、認知症の症状がみられると報告されています。
また、アルツハイマー型やレビー小体型の認知症との合併例もあり、アルコール性認知症だけだと、ある程度治療で改善が期待されるものの、合併してしまうと改善が困難になるとされています。
アルコール性認知症の症状や特徴
アルコール依存症と同じ症状
・歩行が不安定になって、何かにつかまらないと歩けなくなる
・意欲が落ちて抑うつ状態になる
・興奮しやすくなり攻撃的で暴力を振るうようになる
・幻覚があらわれる
記憶障害や見当識障害
・ついさっきのことも覚えられないといった、もの忘れなどの記憶障害
・覚えていることを継ぎ合わせて作り話をする作話が起こる
(これも記憶障害のひとつですが、嘘をつこうとしているわけではありません。)
・周囲の状況が理解できず、今何時かとか、ここがどこかが判らなくなる見当識障害
(これらは、栄養障害が慢性化して起こるコルサコフ症候群の症状でもあります。)
行動に抑制がきかなくなる
・「欲しい」と思ったものを盗んできたり、他人の食べ物を食べたりする
・とにかく自分の思うままに行動して、問題行動になってしまう
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