(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
アルコール性認知症への対応
早めの受診
アルツハイマー型認知症のように徐々に悪化するわけではなく、急に症状が現れる場合もあります。アルコールをいつも多量に飲んでいるなら、早く受診をさせて、そのさいに認知症も疑ってみる必要があるでしょう。
孤立の回避
アルコール依存症の高齢者には、孤立している方が多いといわれます。独居や家族による放置などがアルコールを飲む機会を増やしてしまうからでしょう。
家族がいれば孤立化させないこと、独居なら地域包括支援センターや民生委員など、地域ケアからの適切な対応を求めましょう。
介護負担が大きい時は専門機関を利用
医療機関で治療を受けても症状が改善しない場合は、家族では対処が難しくなるかもしれません。その場合、介護保険を利用したり自治体の福祉相談窓口を活用しましょう。
アルコール性認知症は原因がはっきりしていて予防が可能です。悪化を防ぐには、アルコール依存を絶つことと栄養をキチンと摂ることに、いかに早期にとり組めるかにかかってきます。
もちろん、それらの原因となる孤立の回避も重要な課題です。
【参考】
朝田隆監修『ウルトラ図鑑認知症』法研、2016.
<執筆者プロフィール>
山本 恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
スポンサーリンク