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執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
「寒い!」「怖い!」と感じると身体中がゾワゾワとします。
また、心に響く音楽や絵画、映画やお話で感動をすると、全身がゾクッとする感覚におそわれ、腕などに鳥肌が立つことがあるといわれます。
これらは科学的にどういった現象なのでしょうか?
今回はこの「鳥肌が立つ」について、詳しく見ていきましょう。
「鳥肌が立つ」が意味することは?
大辞泉によると、「鳥肌が立つ」は「寒さや恐怖などによって、皮膚に鳥肌があらわれる。鳥肌立 (だ) つ。[補説]近年、「名演奏に―・つ」のように、深い感動の表現としても用いられることがある」と解説されています。
つまり鳥肌が立つという経験は、寒さや恐怖によって起こる場合と、深い感動による場合のあることが認知されてきています。
いいかえると鳥肌が立つには、物理的な要因(寒い)による場合と、心理的な要因(怖い、感動)による場合とがあります。
さらに、心理的要因の恐怖と感動は、かなり異なった感情であるにもかかわらず、鳥肌が立つという同じ経験をするというのも興味深いところです。
こうした経験は、生理学的・医学的にはどのように説明できるでしょうか。
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