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執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー)
医療監修:株式会社とらうべ
「カロリーオフ」「カロリーゼロ」などのキャッチコピーがついた食品や飲み物などは、今やすっかり私たちの日常に浸透しました。
このカロリーダウンを実現できるのは、やはり甘味料の存在が大きいでしょう。
ところで、砂糖の代わりに人工甘味料や天然甘味料を使用しても健康に影響はないのでしょうか?
そして、甘いのにカロリーゼロ、というのはどういう仕組みなのでしょうか?
今回は人工甘味料や天然甘味料について、詳しくみてみましょう。
甘味料の種類
甘味料には大きく分けて「糖質系」と「非糖質系」があります。
糖質系は甘みを出す目的で昔から使用されていて、砂糖、ブドウ糖、オリゴ糖、果糖、水あめなどが代表的です。
いずれもカロリーはあります。
ただし、糖質系のうち「糖アルコール」と呼ばれる甘味料にはカロリーゼロのものがあります。
一方、非糖質系は「天然甘味料」と「人工甘味料」に分けられ、どちらもカロリーゼロのものがあります。
カロリーゼロの甘味料には次のような特徴があります。
糖アルコール
天然にも存在しますが合成により大量生産できます。
天然にも存在することから、身体への影響は少ないといわれていますが、過剰に摂取するとお腹が緩くなるなどの副作用があります。
糖アルコールは、吸収されにくいため低カロリーです。
なかでも最もカロリーが低いエリスリトールは、100gあたり0.24kcalで、これは「0kcal」と表示してよいと定められています。
非糖質系天然甘味料
植物から抽出した自然の甘味料です。
ステビアや甘草などがあります。
ステビアは砂糖の100倍の甘み、甘草は50~200倍の甘みがあります。
非糖質系合成甘味料
人工的に合成された甘味料で、砂糖などでは出せない高度な甘みを出すことができます。
アスパルテームやアセスルファムカリウム、スクラロースなどがあります。
アスパルテームとアセスルファムカリウムは砂糖の200倍、スクラロースは砂糖の600倍の甘みで、体内に吸収されません。
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