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執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター)
医療監修:株式会社とらうべ
3月から4月にかけての早春は「木の芽時(このめどき)」とも呼ばれます。
冬から春への季節の変わり目は、体調や精神的なバランスを崩しやすい時期としてもよく知られています。
憂うつな気分に落ち込んだり、うつ病を発症したりしやすい時期なので要注意です。
こうした気象の変化に影響される疾患は、近年「気象病(あるいは天気病)」とも呼ばれるようになってきました。
今回はこの「気象病」について、詳しくみていきましょう。
気象病とは?
気象病は、医学用語ではありませんが「温度・湿度・気圧・天候の変化から起こる心身の不具合」として近年認知されてきました。
これと似ている「季節病」は、「ある特定の季節に集中して現れる心身の不調」とされています。
つまり、どちらも気象の変化に影響を受けるのですが、季節病は長期的な変化、気象病は短期的な変化に影響を受けるという点で区別しているようです。
代表的な季節病に、春の花粉症や冬のインフルエンザなどが挙げられます。
一方、気象病には心身のさまざまな疾患が分類されています。
関節痛、頭痛、耳鳴り、めまい、不整脈、高血圧、脳卒中、心筋梗塞、不眠、不安、抑うつなどです。
季節の移り目に気象病患者は増えるといわれています。
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