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春の気象の特徴
1年で最も天候が変わりやすいのは冬から春と、夏から冬にかけてです。
この時期は、北緯33~55度付近で低気圧から延びる寒冷前線・温暖前線が頻繁に移動を繰り返すため、天気が変わりやすくなります。
たとえば、春先は低気圧が短い周期で行き来し、晴れの日が続かず気温・湿度・気圧が乱高下します。
寒暖差も激しく、最高気温が前日は25℃の夏日、翌日は10℃という極端な差になることもあります。
また、1日の最低気温と最高気温の差が激しくなる日内変動という現象も最近顕著に見られます。
気象に翻弄される「自律神経」
そんな気温・湿度・気圧といった気象の変化に対して、敏感に反応するのが「自律神経」です。
全身の調整や平衡感覚に関わっている自律神経は、体温調節でも重要な役割を果たしています。
自律神経は、気温が上がると末梢血管を開いたり発汗を促したりして放熱をしますし、気温が下がると末梢血管を収縮させて代謝を高め、体温を保とうとします。
気候の変動が激しいと、これらの調整も同じように激しくなりますから、つまりは自律神経の酷使につながります。
春先は、自律神経を疲弊させるストレスフルな季節であるといえるでしょう。
結果として、気象病に見られるさまざまな症状を引き起こすのです。
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