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執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師)
近頃は、目の定期検診でぜひとも早期発見したい疾患があります。失明の危険がある病気として、メディアでも取り上げられることが多くなった「加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)」です。
加齢黄斑変性は、「老眼が進んだのかな・・」と思い込み、治療せずに放置している人が大勢いるのだとか。
加齢黄斑変性に限らず、目の病気は気がついた時には進行している場合が少なくありません。ゆっくりと進行する病気が多く、見え方に異常があっても、すぐに慣れてしまい、片方の目に異常があっても、もう片方でカバーしてしまうためです。
今回は、加齢黄斑変性とともに緑内障、白内障まで、放置しがちな「目の病気」のポイントをおさえておきましょう。
加齢黄斑変性とは?
加齢黄斑変性の代表的な症状は3つあります。
1. 物がゆがむ、
2. 視野の中央が暗い
3. 視力の低下
目の奥の網膜には「黄斑」という物の色、形、大きさなどを感じる重要な部分があります。その黄斑部が障害されてしまうのが加齢黄斑変性です。
多くの場合は、黄斑部に異常な血管(新生血管)が伸びて、その血管が出血したり水分が漏れたりすることが原因です。
主な治療法
異常な血管である新生血管を成長させないように、目に直接注射する治療が多く用いられます。
白目の部分に針を刺して、目の中の硝子体という部分に薬を注入します。外来で受けられますが、1~2か月ごとに注射をして、1回あたりの費用は保険適用で3割負担でも5~6万円ほどかかります。
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