(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:南部洋子(看護師)
監修:樋口二三男(医学博士、整形外科医、とらうべ顧問産業医)
「慢性疲労性症候群(まんせいひろうせいしょうこうぐん)」
この言葉、聞いたことがありますか?
厚生労働省が行った実態調査では、患者の約3割が日中の大半を寝たきりで過ごさねばならないほど重症だそうです。
いったいどんな病気なのか、見ていきましょう。
慢性疲労性症候群 とはどんな病気か
「 慢性疲労性症候群 」(Chronic Fatigue Syndrome:CFS)とは、身体を動かすのも難しいほどの強い疲労慢性的に続く疾患です。
原因不明で、症状が6か月以上の長期間にわたるため、日常生活にも支障をきたします。
米国では、10万人あたり38人が 慢性疲労性症候群 を発症していて、最近では患者数がさらに増えているといわれています。
主に20~50代の人に起こり、患者全体では女性のほうが男性より約1.5倍多くなっています。成人なら誰もがかかり得る病気といえます。
実際、健康だった人が風邪や気管支炎などに罹患したことをきっかけに、症状が長引き、それを引きずったまま発症することが多いといわれています。
休んでも疲れが改善しない、摂食障害や不眠などがある人は注意が必要です。
全身の検査をしても他の病気や異常が見つからなければ、 慢性疲労症候群 が疑われます。
スポンサーリンク