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執筆者:玉井 仁(臨床心理士)
「怒り」は人間としての自然な感情でありながら、うまくコントロールできないと他人や自分を傷つけてしまいかねない危険性をはらんでいます。
貞子さん(40代/仮名)の事例を通して、アンガー・マネジメント(怒りのコントロール)への取り組み方について説明していきます。
怒りに振り回されて夫を攻撃
貞子さんの怒りが激しく向いたのは、かつての夫に対してでした。
怒りという感情が出ると、それを自分で受け止めることができなかった貞子さんは、怒りに突き動かされて夫を攻撃しました。
怒りという感情自体が持つエネルギーに振り回されていたのです。
些細なことでも、また夫に原因がないことでも、生じた怒りが夫に向くことも珍しくありませんでした。
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