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重症の火傷に人工皮膚 が用いられることをご存知でしたか。
台湾の遊園地(新北市)で起きたカラーパウダーによる粉じん爆発事故は約500人の負傷者を出しました。7月6日の時点で事故による死者は3人、291人が集中治療室(ICU)に収容されています。
日本赤十字社は6日、1億円相当の人工皮膚を被害者が入院する7病院に提供しました。体表の30~50%にやけどを負った患者50~100人を治療できる量だと言えます。人工皮膚を必要とする火傷が重篤なものであることは想像できますが、医療現場でどのように用いられるのでしょうか?
「年齢」+「受傷した体表面積(%)」が100をこえると危険
熱傷(火傷)の程度は3段階に分類されます。
1度:皮膚表面の損傷にとどまる
2度:皮膚中層まで損傷する
3度:皮膚下層、さらには皮下組織が損傷する
2度または3度の熱傷が一定の範囲を超えると死亡する危険があります。
成人では年齢と受傷した体表面積(%)を足して100をこえると死亡する割合が高くなるとされています。例えば、70歳の人の熱傷が体表面積の40%に及んだ場合、70+40で110となり、非常に危険な状態といえます。
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