(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:大泉 稔(ファイナンシャルプランナー)
ここでは チャイルドシートの必要性 についてご紹介します。
2015年7月8日、警察庁と一般社団法人日本自動車連盟(JAF)は、全国のチャイルドシートの使用状況調査結果を発表しました。これによれば、チャイルドシートの使用率は62.7%で過去最高となった半面、装着や着座については4割〜5割近くが使用方法を間違っており、さらなる啓発活動が必要と言えそうです。
今回は、子供の安全とチャイルドシートについて考えてみたいと思います。
事故の際に表面化する親の心
筆者は若かりし頃、タクシー会社の運行管理に従事しており、その職務のなかに「交通事故の後処理」に関するものがありました。交通事故の後処理とは、タクシーが起こした交通事故の相手方(=乗客を含む)と話し合い、賠償金の支払い、もしくは賠償金の受け取りを行うものです。
交通事故の相手方には、さまざまな職業や立場の人がいます。なかでも子を持つ「親」の場合は、子供の年齢を問わず、冷静さを失って話し合いが難しいケースがしばしばありました。
例えば、息子や娘が乗っていた自転車がタクシーとぶつかり、タクシーが損傷した場合、「子供がやったことですから」と非を認めたがらない親がいました。
逆に、タクシーが子供を跳ね、2〜3日程度の通院で済むような軽い打撲を負わせた時には「後遺症が残ったら、どうするんだ?」と激しく詰め寄られたことも、度々ありました。こちらも、やはり過失相殺や賠償金の金額など、なかなか冷静な話し合いが進みません。我が子を思う親の愛情というのは、計り知れないほど大きいものだと実感したものです。
スポンサーリンク