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執筆:山本ともよ(管理栄養士、サプリメントアドバイザー、食生活アドバイザー)
ついに関東甲信で梅雨が明けました。これから本格的な夏が始まります。
夏場に起こりやすい、熱中症や夏バテ、紫外線による肌荒れ。
じつは、これらの対策を一手に引き受ける料理があることをご存知でしょうか。
その料理をご紹介する前に、熱中症や夏バテ、紫外線による肌荒れと栄養素の関係を見ていきましょう。
熱中症を防ぐカギとなるカリウム
ヒトは体温を調節するメカニズムを持っています。しかし、気温や湿度が高くなって熱の放出や発汗のコントロールが難しくなると、体温調節機能が不調をきたして熱中症を起こすのです。
熱中症になると体温が上昇して脱水症状になり、倦怠感や頭痛、発熱などの症状が見られ、ひどくなるとけいれんや失神を起こすこともあります。
脱水症状というと、塩分(ナトリウム)の不足はよく知られていますが、同時にカリウムも不足します。
カリウムは細胞内側に多く含まれる、電解質と呼ばれる成分の一種です。カリウムが不足すると細胞内が脱水症状になり、熱中症の症状を重症化させるだけでなく、回復を遅らせる原因になります。
塩分はさまざまな食品に含まれているため、通常は過剰摂取になることはあっても不足することは滅多にありません。これに対し、カリウムは不足しがちであるため、夏場は特に積極的に摂ることが必要です。
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