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執筆:Mocosuku編集部
監修:山本 ともよ(管理栄養士)
長寿で知られる沖縄県のなかでも、沖縄本島北部に位置する大宜味村(おおぎみそん)は長寿の里として有名です。
「何が長寿の秘訣なのか?」 と大宜味村に対するさまざまな研究が行われる中、村の特産品であるシークワーサーの効用が注目を集めています。
シークワーサーは「インスリン」の働きを改善し、肥満やメタボリックシンドロームの予防に役立つと考えられているのです。
早速詳しく見ていきましょう。
インスリンの働き
血液中のブドウ糖が増えると膵臓からインスリンというホルモンが分泌されます。インスリンを感知すると、体は血液中のブドウ糖を別のかたちに変換します。ひとつは、筋肉などによって使われやすく、エネルギーの一時的な保存に適した「グリコーゲン」です。もうひとつが、グリコーゲンよりも長期的にエネルギーを保存するのに適した「脂肪」です。
グリコーゲンは肝臓と筋肉に保存されます。肝臓は生命維持のために血液中のブドウ糖濃度をコントロールしており、そのためには、ブドウ糖がたくさんつながった構造を持つグリコーゲンが必要です。
また筋肉は、活動するためのエネルギー源としてグリコーゲンを必要とします。
ただし、グリコーゲンのかたちで蓄えられるエネルギーには限度があります。例えば、肝臓は300~400kcalのグリコーゲンを蓄えることができますが、この量は、夕食をしっかり食べても朝起きるころには無くなってしまう程の量にすぎません。そして、グリコーゲンとして蓄えられないエネルギーは脂肪として蓄えられます。
このことから、インスリンは血液中のブドウ糖濃度とグリコーゲン、脂肪の量を調節する重要なホルモンであることがわかります。
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