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若い人の間で「下剤ダイエット」という危険なダイエットに取り組む人がいるようですが、 下剤ダイエットの危険性 を正しく理解しているでしょうか?
下剤ダイエットとは、下剤を飲んで強制的に排泄することで痩せようとするダイエット法のこと。食べているのに、食べていないかのような状態にすることで無理やり体重を減らします。
ここでは、下剤ダイエットがもたらす危険性についてご紹介します。
下剤ダイエットの危険性 :そもそも「下剤」の役割とは?
下剤は便秘を解消するための医薬品です。便秘の不快な症状をとることを目的とし、ダイエット目的で使うものではありません。下剤は薬であるため、さまざまな副作用をもたらします。具体的には、次のようなリスクが考えられます。
脱水症状になりやすくなる
下剤を服用すると、強制的に排泄を促すことになります。通常、下剤を服用した場合の便は、ほとんどが下痢の状態になります。下痢は体内の水分と一緒に排泄されるため、腹痛だけでなく脱水症状を引き起こし、腸の病気になりやすくなります。
体内の水分を流してしまうのですから、下剤を飲むことで体重が減少するのは当たり前です。しかし、それは脱水症状がもたらすものであり、脂肪が減っているわけではありません。
腸の機能が低下する
下剤は腸のぜん動運動を無理やり引き起こし、排泄させます。腸は筋肉でできているため、薬でぜん動運動を起こし続けると筋肉が衰え、自律的な機能が働かなくなってしまいます。下剤ダイエットによって頻繁に服用していると、腸の動きが鈍くなり、下剤を服用しなくては排泄できないような身体になってしまう危険性もあるのです。
下剤がないと便秘になってしまう身体は、太りやすい体質になるのと同じこと。下剤は本当に必要なとき以外飲むべきものではないのです。
肌荒れや老化を起こしやすい
下剤を使用すると、体内に食物の栄養素が吸収されないまま排泄されてしまいます。そのため、栄養不足になりがちです。健康な身体や若さをキープするための栄養も不足するため、肌荒れを引き起こしたり、しみやたるみなど肌が老けやすくなったりします。
ビタミンやミネラルなど肌に必要な栄養素が吸収されないままだと、眉間や額、目じりなどにしわができやすくなり、まぶたや顎がたるみやすくなるのです。
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