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ここでは 昔と今で変わった育児法 についてご紹介します。
孫が生まれると、出産した娘の母や祖母は、昔の育児法を伝えたくなるものです。しかし、現在の育児法は、母や祖母の時代と比べると、ずいぶんと変化しています。ここでは、出産後1年程度の乳児期の育児について、昔と今ではどのように考え方が変わってきているのかを見てみましょう。
昔と今で変わった育児法 (1)
産湯(うぶゆ)が行われなくなった理由
自宅出産が多かった時代は、出産間近になると周囲の人がお湯を沸かして、産湯(うぶゆ)の準備をするという光景は、よく見られました。しかし現在では、産まれてすぐには産湯に入れない産院が多くあります。
日本では、身を清めるという意味もあって「沐浴」と呼ばれていますが、かつては皮膚に着いた血液や、羊水、胎脂などの汚れをとって清潔にして、お母さんとご対面ということが当たり前のように行われていました。
ところが、出産直後に産湯を使うことが、赤ちゃんにとって負担になることがわかってきました。赤ちゃんをお湯で温めることが、過度なエネルギー消費につながってしまうのです。これにより、低体温になる、皮膚を保護している胎脂を失う、皮膚表面に傷ができる、といった問題が生じます。
ですから現在では、出産後すぐにお母さんの胸に赤ちゃんを抱かせて、早いうちから母子の接触する機会を作る方に力が入れられています。このような事情により、血液などの汚れを取るだけの「ドライテクニック」が今の主流。沐浴は、数日してからか、退院当日にする産院が多いようです。
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