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執筆:玉井 仁(臨床心理士)
バリバリ働いていた人が、ある時から急にメンタルへルスの不調に陥ることがあります。
「うつ」を始めとしたメンタルの不調は、いつ誰が患ってもおかしくない時代となりました。
今回は「忙しすぎて休むことができず心身の調子を崩してしまった」という人の例からご紹介したいと思います。
新しい職場での厳しいプレッシャー
ヒロシさん(仮名)は、ある企業の地方の事業所から都心の事業所へと異動してきた単身赴任中の40代男性です。
真面目な性格な一方でユーモアも持ち合わせ、職場でも楽しく過ごすことを常としてきました。
しかし新しい部署はとてもそんな雰囲気ではなく、いつも多忙で、かつノルマのプレッシャーがあり、同僚たちの顔はみな引きつっているかのようでした。
このような環境の中、ヒロシさんも当初は必死についていこうと奮闘しました。職場になじもうという努力もしたのですが、どうしてもその雰囲気に溶け込むことができませんでした。
結果的に、ヒロシさんは対人スキル(=コミュニケーション能力)をうまく使えなくなってしまったのです。
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