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寝酒は欧米では「ナイトキャップ」と言われ、習慣となっている人が少なくありません。
確かに、多くの方がお酒を飲むと眠くなる、寝つきが良くなるという経験をしたことがあるでしょう。一方で、夜中に目が覚めた、早朝に起きてしまった、熟睡できなかった、疲れが残っていた、という経験もあるのではないでしょうか。
お酒と睡眠の関係から、寝酒の良し悪しを考えてみましょう。
お酒が睡眠に与える影響とは
アルコールには脳の興奮を鎮める作用があり、身体がリラックスし、寝入りをよくする効果もあると言われています。
一方で、悪影響もあるのです。アルコールの分解には3時間ほど時間がかかります。その間、分解によって発生する「アセトアルデヒド」という物質が、交感神経(活動するために働く自律神経)を刺激し、体温や脈拍が上昇し、身体を覚醒させてしまいます。
また、眠りのリズムにも悪影響を及ぼします。通常、入眠後、まず深い眠りが起こります。これを、ノンレム睡眠と言います。次に、浅い眠りのレム睡眠へと移ります。この2種類の眠りがひと晩に4~5回繰り返されます。
アセトアルデヒドは、深い眠りのノンレム睡眠を阻害してしまいます。その結果、浅いレム睡眠が長く続き、目が覚めやすくなったり、熟睡したと感じられないことにつながります。
さらに、お酒には利尿作用があるため、トイレに行くために起きてしまうことも。
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