(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:伊坂 八重(メンタルヘルスライター)
芸能人が夫婦でテレビに出ているのを見たとき、「この夫婦、最近似てきたな」と思うことはありませんか?
「似たもの夫婦」という言葉もありますが、夫婦というのは似てくるものなのでしょうか?
今回は、心理学的な視点からこの謎に迫っていきます。
日本人に浸透する「夫婦は似てくる」
「夫婦は似てくる」という考えは、私たちの生活に当たり前のように根付いているようです。このことは、コトバやことわざにも見ることができます。
たとえば、「似た者夫婦」という言葉。『goo 辞書」によると、似た者夫婦とは、『夫婦は互いに性質や好みが似るということ。また、性質や好みが似ている夫婦。」と書かれています。
また「夫婦はいとこ(従兄弟)ほど似る」ということわざもあります。「血のつながっていない夫婦でも、長年連れ添うことで血のつながったいとこのように似てくる」ことを意味しています。
このように、一般的には「夫婦が似てくる」という考えは私たちの生活にかなり溶け込んでいます。しかし、実際はどうなのでしょうか?
ネット上では「同じ空間にいるから」「同じ食べ物を食べているから」など、「似てくる」ことを支持する意見がもろもろ出ています。
しかし心理学的な視点からは、「同調傾向(シンクロニー)」という現象として、夫婦が似てくることをとらえることができます。これはどのような現象なのでしょうか?
スポンサーリンク