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執筆:青井 梨花(助産師・看護師)
「まさか!?私が尿漏れするなんて!」
「もっと歳をとってから悩むものかと思っていたのに・・・」
風邪でくしゃみをした時、テレビ番組を観て大爆笑した時など「え!?尿漏れ?」と、ヒヤリとしたことのある女性は決して少なくないのではないでしょうか。
実は意外に多いといわれる「女性の尿漏れ」。
今回はその原因と対策をお伝えします。
あなたの尿漏れはどのタイプ?
尿漏れのタイプは、原因・症状別にいくつか分類されます。
ここではおもに女性に多いとされる2種類のタイプについて、症状と原因をみてみましょう。
タイプ1:腹圧性尿失禁
くしゃみや咳、大笑いしたときや重いものを持ち上げたときなど、おなかに力が入ったときに尿が漏れてしまうタイプ。
妊娠・出産や加齢などによって、骨盤底筋がゆるんでくることが原因です。
骨盤底筋とは骨盤内にある膀胱・子宮・直腸といった臓器を、下からハンモックのように支えている筋肉群のことです。
この骨盤底筋の中央にある、尿道・膣・肛門の各括約筋が、骨盤底筋と一体となって「尿道」「膣」「肛門」を締める役割をしています。
ですから、骨盤底がゆるむと一時的な腹圧でも尿漏れを起こすのです。
昨今、ライフスタイルの変化によって、若い世代の間でも骨盤底筋をはじめとするインナーマッスルがうまく使えていない人が増えてきました。そのため、20代でも悩みを抱えている人もいます。
タイプ2:切迫性尿失禁
尿意を感じてトイレにいこうとしたら漏れてしまったり、下着をおろしている間に我慢できずに尿が漏れてしまうタイプ。
尿意や、冷え・冷たい水を使った時、生理前などの刺激に反応して、膀胱が意に反して収縮してしまうことで尿漏れを起こします。
また、「混合型尿失禁」といって、腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁の両方が混在しているタイプもあります。
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