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執筆:井上 愛子(保健師・看護師)
「疲れ」ときいて思い浮かぶのもの。
一つは、だるさや肩こり、頭痛、腰痛、眠気などの「身体的な疲れ」です。
そしてもう一つは、イライラ、気分が滅入ってしまうといった「精神的な疲れ」です。
この身体的な疲れと精神的な疲れは、まったく別物なのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
「疲れ」は生体の3大アラームのひとつ
まず疲労は、実際の疲労(疲れ)と疲労感(感じる疲れ)に分けられます。
さらに、実際の疲労は、病気以外の生理的疲労と、病的疲労とに分けられています。
この生理的疲労と病的疲労について解説します。
生理的疲労
カラダとココロの疲れは、ほんらい健康な状態であれば、休養・睡眠によって回復が可能なものです。
日々の生活で仕事や家事など活動を行ったあとは、必ず休養をとっていますよね。仮に何日も休みなく活動を続けたとしたら、生命や健康を維持することはできなくなるでしょう。
その意味で生理的疲労は、痛み・発熱と並んで「生体の3大アラーム」と言われていて、人間が健康を維持するための防御反応です。
そして、回復可能な疲れという視点からすると、カラダの疲れもココロの疲れも同じ働きをもっていると言えます。
病的疲労
病的疲労は、何らかの病気があってその症状として疲労が現れること(たとえば心臓病を持っている人は疲労が生じやすい)や慢性疲労症候群などがあります。
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