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執筆:井上 愛子(保健師、看護師)
「朝はくっきり見えているに夕方になると見えづらい」
「帰宅途中で目がかすむ・・・」
こんな悩みを持つ人が増えています。
このような目の状態に対して、「夕方老眼」という名前がついていることをご存知ですか?
近頃メディアでも特集されているこの夕方老眼、具体的にはどのような症状があるのか、詳しく見ていきましょう。
そもそも老眼とは
私たちの目には「水晶体」と呼ばれるレンズがあります。
この水晶体が厚くなったり薄くなったりすることで、私たちは快適に物を見ることができています。この目のピント調整には、「毛様体(もうようたい)」と呼ばれる筋肉が関わっています。
毛様体筋がぎゅっと縮まると水晶体が厚くなり、近くの物に焦点が合います。反対に毛様体筋が緩まり楽な状態になると、水晶体は薄くなって遠くのものに焦点が合います。
水晶体は年齢を重ねるごとに硬化し、毛様体の筋力も衰えていきます。
するとレンズを厚くすることができなくなり、近くの物が見えづらくなっていきます。
この加齢によるピント調整能力の衰えが「老眼(老視)」です。40代から症状を自覚し始める人が多いといわれています。
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