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執筆:森 ジュンヤ(理学療法士)
つらい「肩こり」に悩まされていませんか?
肩こりは多くの人が経験する症状のひとつです。なかなか治らない肩こり。実は目との関係もあるといわれています。
今回は、疲れ目と肩こりの関係と、肩こりの解消法についてご紹介します。
肩こりと目の疲労は関係している
厚生労働省の基礎資料「国民生活基礎調査(平成25年)」をみてみると、女性が自覚する症状の1位が「肩こり」だといわれています。
男性では1位が「腰痛」で、2位が「肩こり」とされています。
性別に関係なく、肩こりに悩んでいる人は多いことがわかります。
しかしどうしてこんなにも「肩こり」に悩む人が多いのでしょうか。
肩こりに関する情報は、インターネット、書籍などを調べてもたくさんあります。なかには解消法も豊富に紹介されています。
「いろいろな方法を試してみてはいるものの、なかなか治らない」という方もいるのではないでしょうか。
まず、肩こりとは病気ではなく症状だということを押さえておくことがポイントです。
症状を解消するうえで大切なのは、その原因を知ることからはじまります。つまり「肩こり」をおこしている「原因」を知ることが重要です。
原因が分からないとなれば、対処法をみつけることは難しくなります。
従来、肩こりの原因として以下のようなものがあげられていました。
筋肉のトラブル
肩こりにつながる何らかの病気がある
精神的なストレス
なかでも、「筋肉のトラブル」はもっとも多いとされ、肩こりの60%以上は、筋肉に原因があるともいわれます。
筋肉のトラブルとは、筋肉が緊張して血流がわるくなる場合などです。
たとえば、無理な運動や精神的なストレス、姿勢不良などがあげられます。
しかし、近年「肩こり」と「目の疲労」の関係が注目されるようになっています。それが「眼精疲労(がんせいひろう)」です。
一般に言われている「疲れ目」は、医学的には2つにわけられます。
ひとつは「眼疲労」、そしてもうひとつが「眼精疲労」です。
眼疲労は、一時的な目の疲れのことです。
この疲れは、目を使う作業を一時的に中止するといった休息により、自然と解消されるので、軽い目の疲労と考えられています。
それに対して「眼精疲労」は、眼疲労に比べて程度が重く、頭痛や肩こりなど、目以外の場所にも症状が出てしまい、それが慢性的にくり返されるようになったものをいいます。
しつこい肩こりを訴える人のなかには、眼精疲労による場合が増えてきているといわれるようになってきました。
それでは次に、この「眼精疲労」についてみていきましょう。
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