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執筆:伊坂 八重(メンタルヘルスライター)
医療監修:株式会社とらうべ
睡眠中に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」。
たびたびニュースなどで取り上げられているため、名前を聞いたことがある方も多いでしょう。
中には家族などから「睡眠中、いびきがすごかったよ」などと指摘され、自分も睡眠時無呼吸症候群なのではないか、と不安に思っている方もいるかもしれません。
そこで今回は、この睡眠時無呼吸症候群がどういう病気なのか、くわしく解説したいと思います。
睡眠時無呼吸症候群の診断:呼吸が止まる時間と回数
日本呼吸器学会によると、睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome;SAS)とは、「睡眠中に無呼吸を繰り返すことで、様々な合併症を起こす病気」のことをいいます。
睡眠時無呼吸症候群の診断をおこなう上で基準になっているのが、「無呼吸低呼吸指数(AHI)」です。
AHIは、1時間あたりの「無呼吸」および「低呼吸」の回数のことを指します。
ここでいう「無呼吸」とは、睡眠中10秒以上呼吸が止まることをいいます。また「低呼吸」とは、無呼吸まではいかなくとも、それに近いほど呼吸が弱い状態のことをいいます。
臨床では、無呼吸や低呼吸の回数が1時間あたりに5回以上確認された場合で、かつ自覚症状がある場合に睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
また、1時間あたりの無呼吸や低呼吸の回数(AHI)が15回以上ある場合には、自覚症状がなくても診断名がつきます。
さらに、AHIは重症度の判定にも用いられます。AHIが5~15回未満では軽症、15~30回未満では中等症、30回以上では重症と判断されます。
では、睡眠時無呼吸症候群の症状にはどんなものがあるか、みていきましょう。
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