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執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
「顔ダニ」というコトバを聞いたことはありますか?
文字通り顔にいるダニのことを指しますが、そもそも顔にダニがいるなんて驚く人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、顔ダニとはどういうもので、どのような影響があるのかを、解説していきます。
顔ダニとは?
顔ダニとは、皮膚の毛包(毛穴を取り囲む組織)や皮脂腺(皮脂を分泌する腺)に住んでいるダニのことで、専門的には「毛包虫(もうほうちゅう)」と呼ばれます。
一般的には「ニキビダニ」などと呼ばれることもあります。
実は、顔ダニ自体は珍しいものではありません。
私たちの皮膚や毛穴には、さまざまな細菌が生息しています。これらは常在菌と呼ばれ、その数は数百億個にのぼるともいわれています。
「細菌」と聞くと悪いイメージを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、肌を守る役割を果たしているものもいて、それ自体が悪いものばかりではありません。毛包虫も常在菌のように、毛包などに住みついている常在虫です。
毛包虫は0.1~0.4mmほどの大きさのため、肉眼で確認することはできません。ですが、成人であればほぼすべての人の皮膚に存在しているといわれています。
ただ、病原性は低く、通常であれば悪い影響を与えることは少ないと考えられています。
顔ダニは皮脂をエサにしているため、皮脂の分泌が多い鼻や額などに多く存在します。
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