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執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師)
医療監修:株式会社とらうべ
いつまでも弾力のあるピンと張った肌でいたい。
女性であれば誰しもが願うことなのかもしれませんね。
しかし現実はたるみやシワに悩まされている女性が多いようです。そもそもたるみやシワの原因は何なのでしょうか?
ご一緒に詳しく見ていきましょう。
さまざまな種類のシワ
肌のシワは「後天的に生じた皮膚の歪み、あるいは表皮〜真皮の変形」と医学的には定義されています。皮膚には、最も外側にある「表皮層」とその下にある「真皮層」に分けられます。
シワの深さが表皮までのものを「表皮シワ」、表皮の乾燥により一時的にできるものを「乾燥シワ」と呼びます。一方、目尻や額などにできる細かいひだは「小ジワ」といいます。
またシワの深さが真皮まで達しているものは「真皮性シワ」、シワの深さがさらに深くなると、目や口の周囲、顔の輪郭などに大きなひだができ、これは「老人性シワ」と呼ばれます。
シワの原因
シワができる原因の多くは、表皮の乾燥と真皮層の劣化です。
紫外線などで皮膚がダメージを受けると、真皮層の弾力繊維が減少・変性し、劣化が起こります。そのほか、皮下脂肪の萎縮や下垂、表情筋(目や鼻、口などを動かす筋肉)の収縮や弛緩などによって、皮膚にたるみが生じてできる場合もあります。
真皮の弾力層の劣化
真皮には、コラーゲンとエラスチンでできたコイル状の弾力繊維層があり、これが柔軟だと、その上に載っている表皮層も張りを保ちます。でも、この弾力繊維層が劣化して凸凹ができると、表皮にシワとなって現れるのです。
真皮層は長い年月をかけて劣化していきます。弾力繊維層は、早いもので2~3年、多くは4~5年かけて作り替えられています。
この間にダメージを受け、消耗や破損が続くと、徐々に柔軟性が失われていきます。
一度できたシワやたるみが消えないのは、このように見えないところでダメージを受けているからです。このダメ―ジは、紫外線や物理的な力による影響が大きいといわれています。この劣化を最小限に抑えることで、シワやたるみはある程度防げるのです。
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