(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
けがの大きさ :大切なのは皮下縫合
傷跡を残こさない繊細な縫合においては、皮膚表面ではなく、皮膚の下にある真皮での縫合を行います。真皮縫合というこの方法は白い糸や透明な糸を用い、皮膚の表面から糸を確認することはできません。当然、それが何針の傷なのかを外から判断することはできないのです。
人目にふれることのない皮膚の中での丁寧な縫合が形成外科医の腕のみせどころです。その仕上がりの細かさは同じく縫合を行う外科医たちからも認められています。なお形成外科において、傷の大きさは「5×2mmの傷」といった形で正確に伝えられるそうです。
このような事情もあり、「何針縫ったか?」は傷や けがの大きさ を正確に伝えるものではありません。あくまでも一つの参考として受け止めるべきものといえるでしょう。
執筆:斉藤雅幸(Mocosuku編集部)
監修:岡本良平医師(東京医科歯科大学名誉教授)
スポンサーリンク