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レジエリンス(精神的回復力)とは?
「精神的回復力」や「抵抗力」「耐久力」と訳されることもあるレジエリンス。これは、受けたストレスに対して跳ね返す力や、逆境になっても正常なメンタルで維持することができる能力という意味で使われています。
通常、「心が強い」というと鋼のメンタルを持っているようなイメージがありますが「レジエリンス」は、自分の置かれている状況に対して不安に負けず、前向きにこなしていく「楽観性」を指します。その土台となるのが「感情をコントロールする力」です。
自分の感情をプラスの方向へと持っていくうえで、自分の力を過小評価しない「自尊感情」、さらに自分にはできるという「自己効力感」が求められます。
この3つがそろっていると「楽観性」を生み出し、トラウマを飛び越えていくバネになるのです。
逆境に弱い人は感情の起伏が激しい?
クローズアップ現代の放送のなかでは、精神科医の大野裕氏が「逆境に弱い人は強い人に比べて感情の起伏が激しい」とコメントしています。これは、ひとつひとつの結果に対しての反応が強く、一喜一憂してしまうことが原因です。
人は、些細なことへのリアクションが大きければ大きいほどエネルギーを消耗してしまいます。逆境に弱い人は、結果にばかり注目してしまうため、ひとつの失敗を長く引きずり、本来の目的を見失ってしまうのです。
また、はじめから「自分には無理」と諦めてしまう人も逆境に弱い傾向があります。一度諦め癖がついてしまうと、自己効力感が弱まり「どうせ自分にはできない」といったネガティブな方向へと気持ちが向かってしまうからです。
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