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対策のポイントは?
細菌が嫌がるようなお弁当作りを目指しましょう。具体的には以下のことが重要です。
しっかり洗う、しっかりふき取る
お弁当箱、調理器具、手を清潔に洗い、しっかり水気をふき取りましょう。素手でおにぎりを作る時は、通常手に水をつけます。湿度、気温が高いときはラップを使ってにぎった方が衛生的です。
中までじっくり加熱
お肉や冷凍食品、卵焼きは中心まで火を入れましょう。ハンバーグやから揚げなど、加熱ムラしそうなおかずは、菌の栄養源となる恐れがあります。
汁気を絞る
彩りや健康のために野菜を使いますが、生野菜や果物は水分を多く含む食材です。汁気をしっかり切って、お弁当箱を仕切りで区切るなど工夫して詰めましょう。
野菜炒めなど野菜を加熱する場合も、お弁当箱に詰める前に熱を冷まし、水分を取ることが大切です。細菌が繁殖しにくいのは水分含量50%以下。20%以下にすると発育できないので、さらに安心です。
おかずを隙間なく詰め、お弁当箱はしっかり密閉して外から細菌の侵入を防ぐことも重要です。
お弁当箱とバッグのデザイン上、横にする必要がある時は、とくに水分の漏れやカバンの中の細菌にも注意しましょう。
また保冷材をお弁当箱と一緒にすると、細菌を繁殖を抑えます。
ただし冷凍食品をそのままお弁当箱に入れると、自然解凍で水分を出す可能性があります。冷凍食品にも一度熱を通す、または水分が出ないか確認が必要です。
菌を増やさない日本食の知恵
生ものが多い日本食には細菌を寄せ付けない、昔ながらの知恵があります。
殺菌効果のある食品を一緒にすることで、細菌の繁殖を防ぎます。具体的には以下のものです。
殺菌効果のある食品
米酢、塩、梅干、わさび、ショウガ、山椒、しそ、唐辛子、タマネギ、ねぎ、ほうれん草、ニンニク、らっきょう、リンゴ、レモン、ハーブ、はちみつ、など
食中毒は最悪の場合、命の危険性もあります。
睡眠不足、ストレスなど疲労が溜まって免疫力が低下していると、食中毒にかかりやすくなります。健康に、美容に、ダイエットにお弁当を作っても、食中毒でカラダを壊しては元も子もありません。
食中毒の予防は「水分」を避けること。食品から水分が出ないよう「中心まで加熱」「熱を冷ます」「水気をふき取る」。
細菌を増やさない最低限の3つのポイントを抑えて、安全なお弁当作りをしましょう。
【参考】
農林水産省『さらば食中毒!お弁当づくりの知恵』(http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/lunchbox.html)
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